実家を掃除している時に昔懐かしい三輪車(押し棒付き)を発見し、週末DIYでリメイクを試みましたが、プラスチック製のグリップは割れるわ車輪は左右に振れなくなるわで「こりゃ新しいの買うしかないな!」と無理やり気持ちを切り替え出会ったのが「GLOBBER EVO」でした。
結局、某店舗で子供を乗せて試乗した結果購入に至らなかったのですが、その理由を書き残していきます。
目次
GLOBBER EVOってなに?
製造元のGLOBBERはフランスのキックスクーターメーカーです。2014年の登場以降65か国以上で展開されており、キックスクータージャンルでは有名なメーカーになります。
2016年にはドイツで"ToyAward"を受賞しているそうです。ToyAward自体は、独創性・安全性・技術力・品質・製品コンセプトのわかりやすさといった多角的な視点でおもちゃを評価する国際的な賞です。
GLOBBER EVOはGLOBBERシリーズのベストセラーとして君臨しており、子供の成長に合わせて3輪車からキックボード用途まで使い方を変えることができ、1台で長く楽しめるのが大きな特徴です。この手のおもちゃは用途別に購入すると結構お金かさみますから1台3役は大変魅力的に思えます。
Amazonにおける購入レビューも本記事執筆時点(2020年6月26日時点)で総数約300に対し評価平均4.4/5.0となっているのでかなり評判の良い商品です。
追記:2020年11月29日現在でレビュー総数約850に対し評価平均4.5/5.0となっていました。
試乗してみた結果
ネットで調べた情報で妄想を膨らませ、買う気満々で某大手赤ちゃん用品店へ足を運びました。店員さんに声をかけると展示品の試乗を快諾頂き、いざGLOBBER EVO!の運びとなりました。
なお、2歳の娘に購入する予定だったので「子供を着座させた状態で、大人が後ろから押し棒を持って押してあげる(ファーストスクーターモード)」での利用を想定しており、試乗もファーストスクーターモードのみです。
良いと感じた点
結局買わなかったとは言え、魅力的に感じた部分も相応にありましたのでご紹介します。
着座姿勢の安定感
画像ではやや前傾姿勢に見えるのですが、実際に乗せてみると思いのほか安定します。
ハンドルから本体形状までいわゆる人間工学に基づいた設計がなされているおかげで、シンプルデザインの中にも計算された着座姿勢の安定感があるようです。着座部分(お尻が当たる部分)や足つき部分は意外と大きくしっかり座れるようになっています。
屋外で使用することを考えても、ちょっとした段差で体勢が崩れるというアクシデントは起こりにくいように思えます。前輪が2輪タイプの3輪車となるのも安定感に寄与していると考えられます。
押し心地の軽さ
試乗したのが店舗内のツルツルな床の上だったのも大いに影響していそうですが、押し心地がかなり軽いです。屋内用の乗用玩具でよくあるプラスチックタイヤとは違い、GLOOBER EVOのタイヤ部はウレタンゴム系の材質となっており、地面としっかり接地しながらも軽やかに押せるようになっています。
感覚的にはキックボードやローラースケートと同様の滑り心地です。押し棒も長さ調整可能なので、押す側も負荷なく利用できます。
コンパクト感
子供の乗用玩具にありがちな装飾やギミックが皆無なので非常にコンパクトです。本体重量は4,5kgあるので「子供でも楽々運べちゃいます!」とはいきませんが、コンパクトに収まるのでそこまで場所を取らず車にも積み込めるでしょう。
子連れのお出かけは荷物が多くなりますから「荷積みで邪魔にならない」のは結構ポイントだと思います。
購入に至らなかった理由
ようやく当記事の本題です。あくまで個人的な意見なので、世の中の多くが高評価とする中にでもたまに出現する「星1とか星2つけちゃう人」の話だと思いながら流し見て頂ければと思います。
曲がる動作が苦手
本体形状を見ると押し棒が前輪とリンクしていて、押し棒を左右に回すことで前輪の向きを変えられそう(舵を切れそう)にも見えるのですが、それが出来ません。
ではどうするのかというと、押し棒ごと左右に倒します。倒すことで本体ごと子供の体重を傾けた結果、おのずと前輪の方向も左右に傾くという仕掛けのようです。
実際に試乗してみた結果としては何とも力加減が微妙で、屋外の路面環境の中で子供を押しながら押し棒を倒す動作はちょっと危なっかしい気がするなと感じたのが正直なところです。
また、混みごみした店内で同時に試乗した「折りたたみ三輪車 アンパンマン オールインワンUP2」と比較してしまったのが悪目立ちした要因にも思えますが、GLOBBER EVOに対する熱がスッと冷めた要因の一つです。
舵切りは3in1のうち残り2つのモードにはあまり関係のないところな上、将来キックボードとして使う際に前輪2輪のグリップ力でハンドル操作による大きな舵切りが可能なのも危ないと思いますので、安全設計の折り込みとも理解できます。
前輪と足掛け部のクリアランス
足掛け部は広く、子供も足を乗せやすい形状になっています。着座姿勢としては申し分ないのですが、前輪にフェンダー(タイヤを覆うもの)が無いので直に足と接触する可能性があります。タイヤパーツもウレタンゴム系の素材なので靴のゴム部分と接触すると"モノとモノの摩擦"的にも巻き込まれやすいのが気になる部分でした。
実際試乗中に子供が躓きかけたので、ご使用の際はお気を付けください。多くの場合は前方向へ進む際の巻き込みなのでせいぜいタイヤ半回転分の巻き込みで、隙間に足がハマってしまうというよりは着座バランスの崩れによる転倒に注意かな思います。(もの凄い神経質なクレーマーっぽい意見ですよね。文章って難しいです。笑)
さいごに
たかが10分程度の試乗で色々語るのはおこがましいとは思いつつ、、、
その他気になる事は無かったのに加え、他の乗用玩具には無い海外製っぽい洗練されたデザインも大変魅力的でした。
また、工具不要で3パターン変形が可能である点、カラー選択も様々に兄妹(姉弟)でバトンを繋げる経済性など、本記事では紹介しきれなかった素晴らしい点が詰まった製品であることは、それこそToyAward賞やショッピングサイトの高評価からも間違いないと思います。
今回我が家では購入を見送ってしまいましたが、GLOBBER EVOの口コミをお探しの方の1つ参考となれば幸いです。