2021年年明け早々、人生何度目かになる禁煙への挑戦を思い立ち、チャンピックス(禁煙補助薬)を用いた禁煙生活を始めました。
コロナ禍で外出自粛が叫ばれるご時世、禁煙の為にいそいそと病院へ足を運ぶのも憚れ、時代の流れを感じつつオンライン禁煙治療プログラムにお世話になることになりました。
目次
筆者の喫煙歴
年齢:30歳
喫煙歴:10年
本数:約20本/日
タバコを吸い始めたきっかけを語ると喫煙歴がブレる恐れがあるので割愛しますが、人生の1/3は少なくともタバコを横に置いた生活を送ってきました。
時を経て家庭を持ち、臭いや吸い殻問題で家族からの苦情をビシビシと受けながら、でもいつしか上手く流せるようになり、職場での紙タバコ、家でのiQOSとを使い分ける新しい生活様式にも慣れ親しんでいました。
もっとも、最近はカラオケやカフェをはじめ「加熱式タバコならOK(紙タバコはNG)」とする施設も多く、iQOSは常に持ち歩いていましたが。(なお、家用と外用の2台持ちです。)
1日あたりの消費量は平均すると約1箱、ヘビーでもライトでもない「ありふれた喫煙者の1人」だと思います。
ちなみにこれまでの禁煙最高記録は「1週間」です。
禁煙を始めたきっかけ
禁煙の決意に特に差し迫った理由はありません。
周りに禁煙を勧められたり、実際病気になってから急いで止めた人を数人見てきたりもしましたが、それらをもって決意したというわけではなく、「8割近い人が成功する禁煙方法」としてのチャンピックス(禁煙補助薬)に興味があったから。程度の軽い気持ちで始めました。
禁煙日記
0日目
禁煙プログラムを始めるにあたって、医師とオンラインで面談を行いました。
ビデオ通話の画面越しに、喫煙者の肺写真のサンプルでも見せられ、嫌でもやめたくなるように精神的に責めてくるのかなーなど、事前に想像していたダークな診療イメージとは全く異なり、終始クリーンそのもので、順を追って穏やかに禁煙プログラムについて説明いただきました。
担当医師にもよるのでしょうが、頭ごなしにワーワー言われると、余計にタバコ吸いたくなるだけですからね、我々喫煙者は。
ちなみに面談の内容としては、
- これまでの喫煙歴や喫煙習慣に関するアンケート
- チャンピックスを用いた禁煙を行うことについて改めての意思確認
- 喫煙習慣とニコチン依存に関する説明
- チャンピックスの作用、副作用に関する説明
- 禁煙プログラムのスケジュール・面談頻度
この辺りが主でした。
一通りの説明が終わった後に、「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれたので「お酒は飲んでよいか」を確認してみたところ、日々の軽い晩酌程度なら問題ないとのことでした。ほっと一安心です。
なお、診療(面談)がオンラインのため、薬は郵送という形になるようで、無事に面談2日後にポスト投函にて届きました。
郵送で薬をを処方されるのは人生で初めての経験でしたが、カナリ便利ですねー。密は避けられますし、何よりわざわざ薬局で待つ必要もないので時間の無駄もなくストレスフリーです。
更にポスト投函なら受取印も必要ないですからね。
1日目
服用開始から7日目までは禁煙準備期間のようで、薬を飲みながらも喫煙可という微妙な期間となります。
チャンピックスの服用量は、1日目~3日目までは1日1錠、4日目~7日目までは1日2錠です。
朝食後に早速人生1錠目のチャンピックスを飲みましたが、「これから禁煙を始めるんだ!」と考えるだけでタバコを吸いたくなるもので、服用後10分もすると1本目を吸い始め、その後も1時間〜1時間半に1度は席を立ち、喫煙所で2本ほど吸っては席に戻るサイクルで普段通りに過ごした1日でした。
吸った本数:18本
2日目
チャンピックスには副作用もあるようなので、連日の服用で普段より体調を気にしつつ過ごしていましたが、特に何も変わらない1日でした。「とりあえず薬が体に合ったようで副作用も出ていないみたいだ。」と一安心しつつ、2日目も普段通りの喫煙を続けて終了しました。
吸った本数:17本
※副作用については日経メディカルのサイトを確認いただければと思います。
3日目
(たった3日目ですが...)チャンピックスを飲むとき以外は禁煙プログラムがスタートしていることを忘れるくらいになっていました。が、一方で初めて変化を体感する瞬間が訪れ、、、
昼食後に吸った紙タバコが妙に煙たく感じました。1度喫煙所に足を運ぶと2本吸って帰るのがお決まりでしたが、1本目でどうにも煙たく感じてしまい「もういいかな」と、このときは1本で喫煙所を後にしました。
但し気になるほど煙たく感じたのはこの時のみで、その他のタイミングにおける喫煙は普段と変わらないまま1日を過ごせたので、違和感を感じた昼食後はまさに薬が効いていたタイミングなのかなと、3日目にしてチャンピックスの存在微かに感じました。
吸った本数:19本
4日目
(後でブログに載せるためにと)チャンピックスを飲むたびに写真を撮っていましたが、ついに4日目にして忘れました。一度忘れると、以降は面倒になり写真を撮ることをしなくなりそうですが、引き続き。
4日目からは朝/夕の1日2回の服用となりますが、作用/副作用を特に感じることはなく、驚くほど何事もなく1日を吸い終えました。終日リモートワークだったので自由気ままに吸っていました。
吸った本数:20本
5日目
「自由にタバコを吸えるのも今日を含めてあと3日かぁ。」などとぼんやり考えながら、起きたての一服。
日中は打ち合わせ続きでなかなか喫煙所に向かう時間がとれず、普段よりやや少なめの消費で1日を終えました。
吸った本数:14本
6日目
「本格禁煙まであと48時間を切ったぞ。」
一人でタバコを吸っているときによくある、口に出さないタイプの何気ない独り言です。
夜は禁煙前最後となるであろう飲み会があり、気の知れた喫煙者たちに囲まれつつタバコに火を。話のネタに禁煙を周りに宣言しつつ、吸い続けていたらいつの間にか2箱目に・・・。飲みに行くとついつい吸いすぎてしまうのはチャンピックスを飲んでいても変わらないみたいですね。
吸った本数:32本
7日目
※チャンピックスの写真を撮り忘れました。
前日は久しぶりに外へ飲みに行ったこともあり、やや二日酔いを食らいました。二日酔いの時に吸うタバコの独特な味もこれまでと同じ。チャンピックスにより、味の変化や違和感が起こっている気配はありません。
「明日からはタバコが吸えないんだ...」と思うと、朝からソワソワしました。
最後の一服はどこで何を考えながら吸おうか。などとくだらない事を考えたり、「今吸ってるこの1本で最後にする。」という禁煙リハーサルのようなものを繰り返した1日でした。結局最後の一服は自宅へ帰ってきて寝る前に吸うことに。
吸った本数:22本
まとめ
7日目までは喫煙可なので、チャンピックスを飲むという行為以外においては普段と変わらない生活でした。
※作用/副作用には個人差があるため、あくまで私個人が体験した上での感想ですが、吐き気も腹痛も倦怠感も眠気も、タバコを吸いたい欲が減退することもありませんでした。
3日目に1度だけ感じた「紙タバコの強い煙たさ」も以降感じることはなく、チャンピックスを用いた禁煙ブログや口コミでよく言われている
- タバコがまずく感じるから吸いたくなくなる
- タバコを吸っても満足感がなくなる
といった正の作用を感じることは全くありませんでした。見聞きした話の思い込みや刷り込みでタバコがまずくなっているのでは?と疑いたくなるくらいに。よって、7日終了時点では「この調子ではタバコを止められる気が一切しない」と不安すら感じました。
- 朝起きたての一服
- 食後の一服
- イライラした時に席を立つ理由
とてもじゃないですが、これら立ちはだかる壁を打破する策が思いつきません。(続く)