交通系ICカードの1つ「PASMO」ですが、2020年春に「モバイルPASMO」をスタートすると発表したもののAndroidのみ対応・・・。iPhoneユーザーにとっては悲しき発表でしたが、実は自宅に居ながらにしてiPhoneにPASMOをかざすだけで残高や利用履歴が確認できるってご存じでしたか?
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カードリーダーアプリという救世主
「カードリーダー」と聞くと「専用端末が必要なんじゃないの?」という疑問が即座に頭をよぎりますが、専用端末は不要です。必要なものはiPhoneとFelica対応のICカードのみでOKです。
Felicaとは、SONYが開発した非接触ICカード技術方式のことで、Suica、PASMO、ICOCAといった交通系ICカードの他、nanacoや楽天Edy等の電子マネー、運転免許証にも採用されている技術です。
AppStoreで「カードリーダー」と検索するとたくさんのアプリがヒットしますが、今回はその中から対応カード数の多さに定評のある「マルチICカードリーダー」というアプリを使用します。以下よりダウンロードできます。
マルチICカードリーダーの使い方
手元にICカードを用意し、アプリを起動したら「スキャンを開始」を押します。
次に手持ちのICカードをiPhone上部にかざします。(本来裏面にとありますが、表面に乗せる形でも読込可能でした。)
読込が完了するとチェックマークに変わり、すぐに読込結果が表示されます。今回はPASMOを読み込んでいます。
現在の残高と共に直近20件の利用履歴が表示されました。20件なのはPASMO側の仕様のようで、券売機で印字できるチャージ利用履歴も20件となっています。
続いてnanacoを読み込んでみましょう。
バッチリ読み込むことが出来ました。カード種別ごとに読み取れる内容も様々なようでnanacoでは「nanaco番号」と「nanacoポイント」が表示されています。
読込に対応しているICカード
2020年5月8日時点では以下、50種類を超えるICカードに対応しているとのことです。※最新情報はAppStoreのアプリページよりご確認ください。
【日本国内の対応カード】
・ Asaca(アサカ)
・ CI-CA(シーカ)
・ CoGCa(コジカ)【CoGCa番号、残高履歴照会】
・ DoCARD(ドゥカード)
・ ICOCA(イコカ)
・ ICa(アイカ)
・ ICい〜カード
・ IruCa(イルカ)
・ Kitaca(キタカ)
・ LuLuCa(ルルカ)
・ NORUCA(ノルカ)
・ NicoPa(ニコパ)
・ OKICA(オキカ)
・ PASMO(パスモ)
・ PASPY(パスピー)
・ PiTaPa(ピタパ)
・ Rapica(ラピカ)
・ SUGOCA(スゴカ)
・ Sapica(サピカ)
・ Suica(スイカ)
・ TOICA(トイカ)
・ Tsukica(ツキカ)
・ WAON(ワオン)【残高、履歴、WAON番号、WAONポイント】
・ ayuca(アユカ)
・ ecomyca(エコマイカ)
・ emica(エミカ)
・ hanica(ハニカ)
・ icsca(イクスカ)
・ itappy(イタッピー)
・ manaca(マナカ)
・ nanaco(ナナコ)【残高、履歴、nanaco番号、nanacoポイント】
・ nimoca(ニモカ)
・ passca(パスカ)
・ いわさきICカード
・ くまモンのIC CARD
・ ですか(デスカ)
・ なっち
・ はやかけん(ハヤカケン)
・ らんでんカード
・ りゅーと
・ エヌタスTカード(N+カード)
・ ナイスパス
・ 一部の社員証【残高】
・ 大学生協(学生証)のプリペイドカード【残高、履歴、組合員番号】
・ 楽天Edy(エディ)【残高、履歴、Edy番号】
・ 運転免許証【氏名、住所、本籍等】
・ 長崎スマートカード
【日本国外のカード】
・ オーストラリア、シドニー Opalカード(オパール)【残高、カード番号】
・ 韓国 Tmoneyカード【残高、履歴】
・ 韓国 cashbeeカード【残高、履歴】
・ 香港 八達通 Octopusカード(オクトパス)【残高】
対応デバイスとOSについて
「マルチICカードリーダー」を利用するためには以下の環境が必要です。
- iOS:13.0以上
- デバイス:iPhone 7 / 7 Plus以降